レジンテーブルの基礎知識!魅力・製造工程・メンテナンス方法などを徹底解説

レジンテーブルとは、巨木から切り出した一枚いたの木材の亀裂や筋などに着色したレジンを流し込んで一体化させたテーブルのことです。レジンに色合いを加えることでマーブリング状に色が広がり、すべてが違った独特の美しさがあります。レジンテーブルの基礎知識としては、日本国内では良質なレジンを入手できない状況が長く続いていたので、国内での清掃は困難だったという点をおさえておきましょう。現在では良質なレジンが入手でき、国内でも作る環境が充実しています。
近年人気が高まっているレジンテーブルとは?
レジンテーブルとは、主に趣のある無垢の板を並べてその間に特別な樹脂(レジン)を流し込んで研磨したテーブルのことを指します。この時に流し込む樹脂の色は透明なものから鮮やかな青、緑、茶色など様々な色から選ぶことが出来ます。また、木の種類も国産広葉樹から輸入材まで選択することが可能です。このように、使用する樹脂の色や使用する無垢板によっても様々なデザインのものを制作することが可能になります。 このレジンテーブルの使い道としては、ダイニングテーブルの他、デスク、バーカウンターなどたくさんの用途で使用することが出来ます。このテーブルのメリットは、大断面の木材を使用しなくても大きな無垢材のテーブルが作れるという点にあります。また、テーブルには不向きなやわらかい針葉樹もテーブルとして積極的に使用することが可能な所も魅力と言えます。現在、環境問題等で木材の需要が高まっている中、大断面の木材の値段は高騰し、供給量も減少しています。そんな中、レジンテーブルは特別な樹脂によって木材を一体化したデザインで無垢のテーブルを作れることから、リーズナブルで人気が広まっています。更に、通常無垢板のテーブルの場合には、状態のいい木材を用いますが、レジンテーブルの場合には、虫食いなどがあってもそれをデザインとして利用することも出来ます。
高いデザイン性など様々な魅力があるレジンテーブル
レジンテーブルとは、一枚板にエポキシ樹脂であるレジンを流し込んで一体化したテーブルのことです。レジンには数色の絵の具を混入し、完全に溶けきる前の複雑なマーブリング模様によるデザイン効果を狙って乾燥させて、表面を磨いて仕上げているのが特徴です。自然素材である木材とレジン樹脂の組み合わせがおりなす独特の模様は、まさにアートです。高価な一枚板と高品質なレジンに加えて加工には高い技術が要求されるため、数ある家具のなかでもハイクラスとして取り扱われています。一つとして同じものがないデザイン性の高さが魅力の、レジンテーブルですが歴史はまだ浅いアイテムです。海外では2018年頃から本格的に盛んに製作されるようになりましたが、日本国内では遅れて2019年以降からです。日本と世界とでタイムラグが出てしまったのは、国内で高品質なレジンを入手するのが難しかったからです。現在では国内にも高品質な素材が流通し問題は解消されました。
レジンテーブルに使われるのは2液性レジン
透明レジンには2種類あります。アクセサリー制作などで使用するUVで硬化するUVレジンと、主剤と硬化剤を混ぜ合わせその化学反応で硬化するエポキシ樹脂(2液性レジン)の2種類があります。レジンテーブルで使用されるレジンはエポキシ樹脂です。2液を混ぜて撹拌する事で起こる化学反応でゆっくり固めるので、UVレジンのようにUVライトにあてる必要がありません。UVレジンより透明度が高く、自然に硬化するため大きなものや着色して透明度がなくなった物でも硬化する事が出来ます。価格が安価なのも魅力で、レジンテーブルのように大きなものを制作するのにピッタリです。ただ、硬化するのに時間がかかり、天候にも少し左右されますが24時間ほど硬化するのに要します。また、主剤と硬化剤の計量を適当にすると硬化しないので注意が必要です。 エポキシレジンを使用する上で注意点があります。それは用量を守ることです。使用するエポキシ樹脂によって違いますが、化学反応で硬化させるので一気に作ろうと大量に2液を混ぜ合わせると発熱・発火する恐れがあります。また一度に流し込める量も決まっており、だいたい2~3センチずつしか流せません。なので厚みのある物を制作する場合は、「2センチずつ流して24時間かけて硬化させる」を繰り返すので完成させるのに時間を要します。エポキシ樹脂を使用する場合は、思わぬ事故を防ぐために用量を守ってお使いください。
レジンテーブルの製造工程を簡単に解説
木材とレジンを組み合わせて作成するレジンテーブルは海外で流行しており、日本でも少しずつ認知されつつあります。様々な顔を持つ木材と鉱石やガラスを思わせる色とりどりなレジンを組み合わせる事で、デザイン性にあふれた作品ができあがります。レジンテーブルを作成するには繊細な技術を必要とします。どのような製造法で製造されているのでしょうか。 レジンテーブルの製造工程は簡単に分けて4つです。まずは木材選びからです。選んだ木材のトリミングをします。次に、テーブルの形に合わせて型枠を作り、のちに型枠を外す時に外しやすくするためにコーティングを施しておきます。次は完成形をイメージしながら、型枠に木材をセットし固定してレジンを流し込みます。レジンは色々な色を作る事が可能で、流して固めるを繰り返すことでグラデーションを作ったりすることができます。最後にレジンがすべて固まったら型枠から外して表面を研磨して完成です。もちろん間にもっと細かな作業がたくさんあるのですが、大まかに言うとこのような流れで製造されています。